二宮金治郎がクリスマスツリーをプレゼント!?福島県相馬市
12月18日、相馬市のスポーツアリーナそうまに何と8mの巨大なモミの木が届けられました。
寄贈したのは神奈川県、小田原市の市民団体。
「報徳の森」というプロジェクトを発足し、そのスタートとして「賑わいや希望を」との想いから、「特大クリスマスツリー」を届けました。
実はこの相馬市と小田原市、江戸時代からの繋がりがあったのです。
当時、相馬藩士であった斎藤高行は小田原藩の二宮金治郎(二宮尊徳)に弟子入りし、二宮四大門人の一人として農村復興政策等の仕法を受け、
相馬藩に帰国した後も二宮尊徳の報徳思想に沿って、開墾,無利息貸付などの難村復興仕法に尽力しました。
それゆえ相馬市には二宮尊徳に由来する史跡も数多く残っています。
そして、現在-
二宮尊徳の「報徳思想」をテーマとして小田原市民の方々が相馬市のために動かれています。
「報徳思想」を要約すると、経済と道徳の融和を訴え、私利私欲に走るのではなく社会に貢献すれば、いずれ自らに還元されると説かれた思想です。
「報徳の森プロジェクト」は小田原市で手入れ不足になり余っている木材を、相馬市へ送り、地元の方々に利用してもらい地元の雇用を創出したいという想いでいま動き出したばかりです。
ただただ物を送るというのではなく、この活動により双方の市が経済的に潤う。
二宮尊徳の「報徳思想」は震災後のいま最も必要とされている思想の一つではないでしょうか。
江戸時代に築かれた両市の縁が現在にも繋る、
非常に壮大なロマンを感じました。
18
Sun
December,2011