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仮設住宅にカレンダーを配布~「絵を届けたい!」プロジェクト

懐かしい女川や石巻の景色を描いた風景画。
 
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作者は故・熊倉保夫さん。生前、ふるさとの石巻や女川などの風景画を油彩や水彩で数多く描いてきました。
その熊倉保夫さんの描いた風景画をカレンダーにし、石巻市と女川町の仮設住宅に暮らす方々に届けたい―
そんな思いから、昨年11月にスタートしたプロジェクトがあります。
『絵を届けたい!』プロジェクト
たくさんの支援に支えられたこの活動の模様をお届けします。
 

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このプロジェクトを立ち上げたのは、保夫さんの長男である、熊倉一徳さん。
石巻市で広告会社を営んでいます。
 
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父・保夫さんは、昔から絵が好きで、生前、石巻地方の美しい景色をたくさん描いてきました。
日和山から見おろす石巻の景色が好きで、よく山に登っては絵を描いていたようです。
高校時代から油彩画を描き続け、仕事をしながら個展も何度か開催し、表現活動を続けてきたといいます。
 
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(生前の熊倉保夫さん70年代)


しかし、あの日、その石巻市の風景は一変します。
石巻市は東日本大震災で甚大な被害に遭い、保夫さんが愛したあの風景は、一瞬にして変わってしまったのです。
一徳さん自身も被害に遭い、家庭と職場の復旧に追われる日々が続きました。
 
震災から1年ほど経ったころ、ある出来事がありました。灯油配達に来てくれた業者さんが、自宅の玄関に置いていた父の油絵を見て涙を流していたのです。その方は、かつて、絵のモデルとなった場所のあたりに自宅があり、毎日の通勤で通る道だったそうです。
そこから、ある思いが一徳さんの中に芽生えていきます。
 
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(被災した石巻の絵)
 
そして震災から3年後-
2015年は保夫さんが他界して七回忌にあたる年という事もあり、2014年10月に『熊倉保夫回顧展』を開催した一徳さん。その反響の大きさから、震災後からずっと温めてきた「父の絵画をなんらかの形にして、石巻地方の方々に届けたい」という思いを形にするため動き出したのです。
それが「絵を届けたい!」プロジェクトでした。
 
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印刷や配布にかかる費用はクラウドファンディング「ReadyFor?」を通して資金を募り、1週間ほどで目標額を達成。
たくさんの応援の声や支援のもと、11月にプロジェクトをスタートし、12月から配布を開始。
石巻の仮設旭化成住宅から始まり、向陽住宅、水押団地・・・と配布していきます。

 
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1軒1軒、話しかけ、時にはおしゃべりしながら、カレンダーを配っていきます。
 
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50日間、カレンダー配布のために集まってくれたボランティアスタッフとともに走り回りました。
そして1月17日(土)、女川町の出島の仮設住宅に絵画カレンダーを配布し終え、プロジェクトは終了。
石巻市、仮設住宅133団地。女川町、仮設住宅32団地。計165団地、約7,000世帯の仮設住宅すべてに、保夫さんの風景画を用いた『懐かしい石巻・女川・牡鹿の風景』カレンダーを配布完了したのです。
 
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(ぞくぞく届く感想の声)
 
一徳さんはいいます。
「父の愛した女川や石巻の懐かしい風景を思い出し、仮設住宅で今も不自由な思いをされている方々に、少しでも安らぎと癒しを感じていただければ」
 
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今後も何らかの形で活動を続けたいとのこと。
震災からまもなく4年。傷はまだ残っていますが、豊かな風土は変わらずにそこにあり、これからの風景を作っていくのだなと思いました。

 

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写真提供/熊倉一徳さん


熊倉保夫アートプロジェクト
HP:http://yasuokumakura.com/index.html

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Thu

January,2015

Location : 宮城県石巻市

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