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熊野洞箪笥3

江戸文化の彩りを今に伝える職人の絆

ariTVの草刈です。
今日は秋保工芸の里にある工房「熊野洞」をご紹介します。

熊野洞外観 熊野洞看板

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江戸時代末期に誕生したと言われる仙台箪笥。
華やかな江戸文化の下、人々の暮らしが徐々に贅沢になっていった時代。
箪笥も単なる庶民の収納具という枠を超えて、武士の刀や羽織を収納するための生活財として徐々に豪華なものになっていきました。
熊野洞箪笥2 熊野洞箪笥1

やがて仙台藩の地場産品として独自の発展を遂げ「爺呂(やろ)箪笥」とも呼ばれるようになり、明治から大正中期にはヨーロッパなどへの輸出も盛んだったそうです。
戦時中は一時生産が停止しましたが、終戦を経て再開。
現在では装飾性を重視した趣味の箪笥として各地で愛用されています。

 

熊野洞箪笥4
仙台箪笥の特徴は木地づくり、漆塗り、金具づくり、と大きく3種に分けられるその製造工程にあります。
本来はそれぞれの工程を異なる工房で専門の職人が行う形式が一般的ですが、秋保工芸の里・熊野洞では全ての工程を一つの工房で全て行っています。

 

欅、栗、桐、栓や桂など、様々な木材を気候風土に合わせて20年~30年の間乾燥させ、用途や使用箇所に応じて削りだしていきます。

斎藤さん作業
木地造りを行う斎藤さん

 

塗り、乾燥、磨き、研ぎ加工を何度も繰り返し入念に手間と時間をかけて仕上げ、鏡面に木目が美しく浮かび上がる木地蠟(きじろ)塗り。

熊野さん作業
漆塗りを行う熊野さん

 

下絵を書いた鉄板に数十種類の手作りのタガネで模様を彫り、表と裏、両方から打ち出して立体的な模様を付けていきます。

菅原さん作業
金具づくりを行う菅原さん

 

3人の職人の技を結集し、一つの箪笥として完成する仙台箪笥。
その重厚で美しい見た目の陰には、奥深い歴史と職人達の技を繋ぐ絆がありました。

 

 

仙台箪笥・熊野洞ではその技術を活かした漆器や木工品なども製作・販売。
工房には普段使いの器やお箸などが所狭しと並べられ、見ているだけでも楽しくなります。

熊野洞箸 熊野洞一輪挿し 熊野洞お椀

 

伝統工芸体験としてお箸の漆塗りを行う事も可能。
のこぎりを使ってお好みの長さに箸をカットし、漆を塗って仕上げます。
修学旅行や団体のツアーだけでなく、平日でも工芸体験をするお客さんで賑わっています。

熊野洞体験引き画 熊野洞体験手元

 

「手しごとの良さとは、モノを再生する事が出来る力にある思っています。」
と語る店主の熊野彰さん。

熊野さんインタ

「“壊れたものを直し、一方で新たなものを生み出す”という事によって、お客様の心が豊かになるお手伝いをする、というのが我々職人ができる”復興”だと思っています。
これからもお客様にいいと思っていただけるものを造り続けることによって、微力ですが復興にも携われたら幸いです」
熊野洞の箪笥の中には「伝統工芸」という言葉には収まりきらないほど、沢山の魅力が詰まっている事を改めて感じました。

 

皆さんも秋保工芸の里・熊野洞を是非訪れてみて下さい!


【秋保工芸の里・仙台箪笥 熊野洞】
〒982-0241 仙台市太白区秋保町湯元上原54-24
TEL : 022-398-2661
FAX : 022-397-2756
HP : http://homepage3.nifty.com/kumanodou/

【秋保アートFBページ】
https://www.facebook.com/akiuart

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Thu

October,2014

Location : 秋保工芸の里

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