とうほく復興カレンダー

東北・復興の「これから」。前を向いて進む人たち。

マップで見る

  • このサイトについて
  • リンク
  • お問い合わせ
トップページ

shou_1_1

またこの場所で。『麵屋敷 マル翔』の新しい出発!

9月。宮城県石巻市の女川街道沿いに1軒のラーメン屋がオープンした。

 

shou_1

 

「この通り沿いに店を出すことは前から決めていたんです」
そう話すのは『麵屋敷 マル翔』のオーナー、庄司利光さんだ。(写真中央)

 

続きを読む

庄司さんは石巻生まれの石巻育ち、もともとは石巻市内のパチンコ店で働いていた。
しかし2011年の東日本大震災で大津波を経験。庄司さんは胸まで波に浸かりながら必死に逃げたという。
仕事自体は復帰することができたが、そこである疑問がわいた。
自分の家族の安否さえ知れない状況でも、ガスや水道の復旧に当たる事業者や多くのボランティアの方々を目の当たりにし
「このまま今の仕事を続けていても、自分の子供たちに胸を張れないのではないか」
そんな気持ちが大きくなっていったという。

ちょうど大手外食チェーン店が、石巻市に被災者支援などを目的とした飲食店街をオープンしようとしていた時だった。17台のトレーラーハウスをつなげ、10店舗の飲食店が店を構える食のテーマパークだ。仕事について迷いの中にいた庄司さんは一念発起し、転職を決意。その中の一つ、ラーメン屋で働くことになる。
2011年7月のことだ。

 

そこでラーメンを教えたのは、のちに宮城野区燕沢に店を構えることになる『麺屋 だいず』のオーナーである。庄司さんは飲食は初めての経験だったが、一からラーメンの作り方を学び、徐々にファンを増やしていった。地元の方はもちろんだが、海外からの災害支援スタッフや県外から来たボランティアスタッフなど、たくさんのつながりが出来ていったという。

 

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

その後、このトレーラーハウスはフランチャイズ化され、別の場所でマネージャーとして1店舗を任された。その場所というのが石巻市湊鹿妻、ちょうどこの女川街道沿いの場所だった。
「鹿妻の店は経営上のいろいろな事情があってたたまなくてはならなくなったんです。
でも、その時お客さんに言われたことがあって」

 

『いつかまた店を出すときも、この通り沿いに出してほしい』

 

鹿妻の店をたたんだ直後は、すぐにまた店をやろうとは正直思わなかったそうだ。
しかし「あの味をもう一度食べたい」という以前のお客さんや友人たちからの励ましの言葉が気持ちを後押ししてくれた。
そして、今年9月、「あの場所」に店を出した。

 

『麵屋敷 マル翔』は味噌ラーメンが人気の店だ。味噌のコクをいかした自慢の「味噌ラーメン」670円。『だいず』直伝の730円の「油そば」も人気商品だ。

 

shou_2 shou_3

 

「店をオープンして、一番最初に、以前の常連のお客さんが入ってきたときは胸がいっぱいになりました」
と庄司さん。
お客さんがわかるようにと、店の看板も前の店と同じようなデザインにしたという。

 

shou_4

 

震災から3年目の新しい出発。
思いはただひとつ。
訪れた人が笑顔になる、みんなが集える場所になればいい。
また、この場所で。

 

shou_1_2

 

取材/モリカワ

 

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

【麵屋敷 マル翔】
宮城県石巻市鹿妻南3-7-36
TEL:0225-98-9899

6

Mon

October,2014

Location :

トップページ
Event Calendar