春を呼ぶまつり!青森県「八戸えんぶり」!
皆さんはみちのく五大雪まつりをご存知でしょうか?
今回はその中の一つ、青森県にて開催された「八戸えんぶり」を紹介します。
このお祭りでは毎年約30組のえんぶり組が八戸の町を彩り、25万人もの観光客が集ります。
今年の八戸えんぶりは2月17日から4日間開催されました。
八戸市のウェブページによりますと、えんぶりは、
“その年の豊作を祈願するための舞で、
太夫と呼ばれる舞手が馬の頭を象った華やかな烏帽子を被り、
頭を大きく振る独特の舞が大きな特徴”であり、
“その舞は、稲作の一連の動作である、種まきや田植えなどの動作を表現したもの”とのことです。
そもそも、「えんぶり」って何?なぜ「えんぶり」と呼ぶのだろう?
と思う方もいらっしゃると思います。
「えんぶり」とは、田を均す際に使用する「柄振(えぶり)」という農具を手に持って舞ったことに
由来し、それがなまって「えんぶり」となったそうです。
えんぶりの起源には伝説を含め諸説あります。
その中より通説となっているものを再度、八戸市のウェブページより紹介させていただきます。
“鎌倉時代の始め、後の八戸藩主南部光行は、
頼朝から奥州糠部郡を拝領し、甲州(今の山梨県)から当国へ下ってきた。
奥州で迎える初めての正月、
光行は自分の家来達に武装させ、有力者たちの家を訪問させたが、
酒の勢いのためか家来達は抜刀乱舞したため、家人たちは恐れ慄いた。
このとき、その場に居合わせた農民藤九郎という機転の利く男が、
賑やかに田植歌を歌い、農具を手に持って踊ったところ、
家来達は刀を納めてその様子を見物した。
鳴子板をふり、田んぼの土をならす仕種を踊り終えた藤九郎が、
南部家を祝福する口上を述べたところ、
それが吉例となり、えんぶりが行われるようになったという。”
とても歴史のあるお祭りですね。
現在えんぶりは国の重要無形民俗文化財にも指定されており、
八戸地方を代表する民俗芸能となっています。
それにしても刀を持った人に対して、農具と歌と踊りで場をおさめるなんて、
藤九郎は格好良いですよね。
今年の八戸えんぶりも終わり、春の訪れもすぐそこまでやってきています。
藤九郎の行動を見習い、もっと格好良く面白い人間を目指そうと思った今日この頃です。
【アリティーヴィー 半田慎太郎】
-----------------------
八戸市 えんぶりの豆知識 参照
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/index.cfm/27,0,91,474,html
6
Thu
March,2014