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二度の震災を経て。栗原市の人気餅店 「もちっ小屋でん」

ヒザシでございます。

お餅にと言えばあんこ、きなこ、ごま、しょうゆ。様々な味を思い浮かべますね。

でもどんな味付けにも欠かせないものがあります。

「気持ち」です。

今日は「気持ちの入ったお餅」を製造・販売する栗原市の餅店をご紹介致します。

 

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宮城県栗原市一迫にある人気の餅店「もちっ小屋でん」。

大正時代に創業し、現在は5代目という代表取締役の狩野さんにお話を伺いました。

正月餅の製造で最も忙しい時期にもかかわらず、気さくに明るくお話をして下さいました。

お話の途中でもひっきりなしに店内に響く「いらっしゃいませ」の声。

リピーターも多く遠方からもこちらの商品を求めてくるようです。

一番の売れ筋は創業時代からある「しんこもち」。

パッケージには「心(しん)こ」と表記され、まさに「気持ちというお餅」であんを包みます。

スタンダードな味。中のあんを包むお餅との食感は絶妙なハーモニーです。

他にも様々な味があり、その味はどれを食べても絶品です。

その秘密は、「米の生産」「商品の製造」「商品の販売」を自社で一貫して行う6次産業の確立にあります。

原料となるお米を自社で生産する事で「安心・安全・品質」を保障できるからです。

 

2008年の岩手・宮城内陸地震、2011年の東日本大震災を経て現在も営業を続け、愛されている「もちっ小屋でん」。

2008年の震災の時は、厨房の器機が倒れたり、冷凍庫の中が崩れたりと、店舗としてダメージは大きかったそうです。

それでもなんとか立ち直り営業を行っていた所で2011年の震災がありました。

今度は店舗は無事だったが、水道・電気が通じず1週間営業を停止しました。

その間、製造機器や冷蔵庫等が使えなかったが、寒い時期だったので店内にあった商品は無事でした。それらは気仙沼に行く方々の車にのせて避難所に送りました。お店が営業再開して1年間、被災地との交流を重ね自社の商品を被災地の方々に届け、その後も

「ごちそうさま。美味しかったよ。」

「あの時食べたお餅がおいしかったから、買いに来たよ。また仮設に住む友人にお遣い物で持っていこうと思ってね」

そんな声がたくさん寄せられているそうです。

 

また5代目の狩野さんは若い人たちにむけての商品開発も積極的です。

2013年に新発売した「ほんにょ」というチーズケーキのお菓子。

偶然、この取材の前日に新しく決まった栗原市のキャラクターが「ねじり ほんにょ」という事もあり、この商品がもっと広がりを見せると胸を躍らせます。

また、一迫商業高校と共同開発した「米ていら」は宮城ものづくり大賞でグランプリを獲得。米粉商品ブームの先駆けでした。

狩野さんは

「これからはTPPにより世界が一つになる。例えば和菓子を作るにしても今は何かしらの世界各地の産物が入っている。」

「だからもっと世界と仲良くして行くために、世界の味をしんこ(心こ)で包んだお菓子を作って行きたい」と楽しげにお話をして下さりました。

狩野さんの考える商品のネーミングはどこかユーモアがあり、思わず明るい気持ちになります。

まるで狩野さんの人柄や気持ちがそのまま商品に映っているようです。

震災時、この気持ちに救われた人が多くいることでしょう。

もし栗原市にお越しの際は「お餅屋さんの気持ち」を感じてみてはいかがでしょうか。

■もちっ小屋でん ホームページ

http://motiden.jp/

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Wed

January,2014

Location : 宮城県栗原市一迫真坂字本町2

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