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人々に愛され続けた村の味 -飯館村 琥珀らーめん 中華琥珀-

アリティーヴィーの鈴木タケルです。

福島県飯舘村には長年地元住民のみならず、

県内外の人々に愛され続けてきた味がありました。

震災を機に一度途絶えてしまった幻の味。

それを復活させてくれたのは、

他ならぬ大勢のお客さんたちの声だったのです。

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福島県福島市 松川町工業団地第一仮設住宅内にあります「中華琥珀」。

横浜の中華街で腕を磨いたご主人一押しの『琥珀ラーメン』が自慢の一品です。

まさに琥珀色の透き通った鶏がらスープにモチモチの細麺が良く絡み、

その上には香ばしく焼かれた豚ロースが乗っています。

シャキシャキの野菜炒めが乗せられた『飯舘ラーメン』もオススメです。

 

震災前は福島市から東に車で1時間程の所にある、

“飯舘村”で34年間お店を営まれていました。

しかし放射線危険区域に指定され、6000人程の住民は全村避難せざるを得ない状況となってしまったのです。

飯舘村のお店をたたみ、今の仮設住宅地に避難した赤石さん夫婦。

避難当初、ご主人の赤石澤さんはなかなか希望を見いだせない現状に、

うつ病気味になってしまったそうです。

 

しかしある日、地元の「見廻り隊」に入っていた赤石さんはこんな声を耳にしたそうです。

「また琥珀ラーメンが食べてぇな~」

「お店は再開しないの?」

飯舘村の中で生活をしていた時には

ほとんど話したことのない人にも声を掛けられ、

全村避難をしたことによって、以前よりも村全体と絆が深まったと言います。

 

村の人々の声を受けて、またお店を再開することを決意したご主人。

仮設の店舗ということでメニューの数も3分の1に減ってしまい、

隣近所にチラシを配るだけの告知、

不安の中での再スタートだったそうですが、

オープン当日にはなんと300人以上の行列が出来ていました。

昔食べに来ていた飯舘村の人だけでなく、福島、東北各地からお客さんは足を運びました。

用意していた食材はあっという間に無くなり、

その人気ぶりは約1ヶ月以上続いたそうです。

あの慣れ親しんだ味は、飯舘村の人々に元気と笑顔を与えてくれました。

 

以前の飯舘村は返って来ない。

同じ場所でゼロからスタートすることすら出来ない。

それでも、どこかで自分が必要とされている限り、

自慢のラーメンで応援し続けたいと赤石澤さんはとびっきりの笑顔で話してくれました。

 

人々に愛され、今なお復活して守り続けているあのラーメンは、

今日も福島を応援しています。

 

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■中華琥珀
住 所:福島市松川町金沢字麦地石1-1
電 話:024-567-5657

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Tue

October,2013

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