とうほく復興カレンダー

東北・復興の「これから」。前を向いて進む人たち。

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伊達家御庭焼の末家焼 伝統と創造を今に伝えながら

ヒザシでございます。

今回は以前にも紹介した宮城県亘理郡の「末家焼き」のお話です。

伝統の技術を今に甦らせた陶芸家の加藤夫妻は津波の被害に負けず、少しずつ、しかし着実に前を向いてご自身の活動に取り組んでいます。

今回はその様子をご紹介致します。

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宮城県亘理郡に工房を構え、伊達家御庭焼の「末家焼」を復活させ、作品を造り続けていた陶芸家・加藤文夫・ひろこ夫妻。

あの震災の津波で窯も家も被害に遭いました。

亘理で28年前に窯を築き、亘理の伝統の作品を造り続けたひろ窯。その窯を失った加藤夫妻の気持ちは察しきれません。

しかし、震災前と同じ場所に新しい窯を設置、8月に火入れの儀式が行われました。

「2年4ヶ月ぶりにこんな大きな窯で作品を作れる。これからはカップなどだけでなく、花瓶や大皿など、どんどん色んな作品を造りたい」加藤文夫さんの声は力強いです。

写真は新旧の窯のプレート。左が新窯(2013.7)、右が旧窯(1985.5)の文字が刻まれています。

京都の窯職人が4日かけてこの場に設置しました。

 

「初めて火を入れる窯は、初めて会う人と同じ。私達もこの窯がどんな性格か知らない。窯の性格によってどんな作品をつくるかが違って来んです」とひろ子さんは話します。

火を一度入れた後は温度調整が重要で、徐々に窯内の温度を上げて行く為に何度も火の様子を確かめに窯へ足を運びます。

その様子はまるで我が子を愛し、気遣う母のようです。

この日、窯に入った作品は新窯による、第一号の作品となるのです。

「新しい窯だから、どんな焼き上がりになるか楽しみです。これからはこの窯を使い続けられるので性格を知っていきながら、温度、焼き上がりなどをノートに記し、どんどん作品を作って行きます。今までもそうして来ましたが、津波にそのノートは流されてしまいました。今の気持ちは28年前と一緒です。この新しい窯で亘理の伝統を背負った者として、これからもこの地でこの窯で作品を造り続けて行きます。」と加藤文夫さん。

「今は岩沼市に構えた小さなガス窯で作品造りを行っていますが、今後はこの大きな窯で大きな作品を作れます」と夫妻の表情は喜びに満ちています。

 

今後は津波の被害を受けたこちらの家を改修し、作業工房として蘇るそうです。

 

加藤文夫さんは末家焼きについて説明して下さいました。

こちらは土を乾燥させたもの。

その後、素焼きを行います。800℃で6~7時間。この色に変わるそうです!

釜の中で一日冷まして取り出した後、絵付けと上薬を塗り、本焼きを行います。1250℃でなんと15時間!

この間、温度の管理を続けますが、どんな作品が生まれるか楽しみで疲れを知らず作業に没頭するそうです。

焼き上がるとこんな作品が窯から出てくるのです!

茶色い部分が伝統の上焼き「末家焼き」。これに絵入れを行い新しい末家焼きを追及して、伝統と創造を現在に伝えます。

震災に負けず、以前のように作品造りを続けるため、加藤夫妻は少しずつ、しかし着実に前に進んでいます。

「これからもこの場所で生きて行く。」瞳の奥には強い決意の光がありました。

 

※今後、コーヒーのAGFのキャンペーンでこの末家焼がプレゼント商品になるそうです!

詳しくはこちら↓↓
■キャンペーンHP
http://www.agf.co.jp/tohoku/index.html?root=5

 

※加藤夫妻の末家焼き作品展が開催中です!

藤崎 本館6回美術ギャラリーにて。

期間2013.9.12~2013.9.18 最終日は16:30閉場。

詳しくは下記HPまで。
■藤崎催事・イベントカレンダー
http://www.fujisaki.co.jp/saiji/saijitop.html#anchor_honkan7

 

■とうほく復興カレンダー 「末家焼」 以前の記事はこちら。

アーカイブ(全3件)

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http://re-tohoku.jp/blog/8134

http://re-tohoku.jp/blog/1710

 

 

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