ボランティア活動から生まれたサイト「岩鷲百選市場」
アリティーヴィーの高野真一郎です。
今回ご紹介するのは岩手の商品を販売しているサイト「岩鷲百選市場」
実はこのサイト、岩手の東北社会人サッカーリーグ2部のサッカーチーム「FCガンジュ岩手」が運営しているんです。
岩手の選りすぐりの商品が通信販売で買うことができ、更にその売上の一部は、「岩手の学び希望基金」に寄付されています。
きっかけは、東日本大震災後のボランティア活動でした。
今までサッカーだけをやって来た選手たちが、震災後「何かできることはないか」と様々な意見が出されました。
その中で代表の泉田さんは“この震災で何かを感じ取って欲しい”と、
沿岸部にボランティアとして選手を行かせることを決意。
ユニフォームも着せず、サッカー選手ということを完全に隠して、個人としてボランティアセンターに行き、登録。
それぞれ、3日間程度ボランティア活動を行いました。
その活動中、行った先で選手たちは地元の方と触れ合い、そして、その土地の食材を使った料理などをご馳走になったんだそうです。
帰ってきた選手たちの口から、
「こんなに美味しいものがあったなんて知らなかった!!」
「もっと大勢の人に知ってもらうことはできないだろうか?」
その頃、ガンジュの事務所にも、チームのファンの方々から、沢山のメールが届いていました。
その内容というのが、岩手のものを買って少しでも支援をと思っていても、ほとんどがストップしていて買うことができない。
何とか買う方法はないだろうか?
という内容のものでした。
早速会議を開き、岩鷲百選市場のサイトを立ち上げたのでした。
岩手県沿岸部の商品を始め、各地の名産、名品を一箇所で観ることができ、気に入った商品があれば直接購入することができます。
売上は出品者に行き、一部は「岩手の学び希望基金」に寄付されます。
また、現在も出品者募集中とのことでした。
※「岩手の学び希望基金」とは
平成23年東日本大震災津波により、岩手県では、親を失った子どもが多数判明しています。
また、被災地では親が仕事を失った子どもたちも多く、厳しい経済状況に置かれています。
こうした子どもたちが自らの希望に沿った学校を卒業し、社会人として独り立ちするまで、息の長い支援を行うことを目的に、
県では、平成23年6月に「いわての学び希望基金」を設置し、全国の皆さまからの善意の寄附を広く募っています。
(岩手県ホームページより)
「俺たちはもう被災者じゃない、復興者だ。そのために、町や県が元気になってくれることが大事。
今、何をすべきか、何が必要か。それを実行しているだけ。」
「社会人リーグでサッカーを続けられるのも、地域があるからこそ。そのために何か行動するのは当然。
当たり前ですが、このプロジェクトでの我々の儲けは全くありません。
サッカーをやらせて貰っている岩手県への恩返しの気持ちでやらせていただいてますから。」
本当の復興には、膨大な時間がかかります。
その中で、永続的にこのサイトは運営していきたいと、泉田さんは語ってくれました。
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Mon
July,2012